ヨガやったりパン作ったりしていますがNamigonの本職はブライダルの会社のオーナーデザイナーです。
このブログは私の完全なプライベートブログですが、仕事のお話も時々お話させて頂こうと思います。
手作りウェディングドレス
お客様から注文を受けてブライダル関連ものを作っているのですが、ウェディングドレスの手作り教室も開催しているんですよ～
頻繁に通って来られない方のために詳細な説明書付きの『世界にひとつのウェディングドレス手作りキット』と言うのも販売しています。
なんかいいでしょ（＾＾）
その方だけのオリジナルデザインでその方だけの手作りキットをご用意するのです。
今回はその手作りキットをご購入いただいたエリカさんのお話です。もう5年位前だったと思うのですが鮮明に覚えています。
ドレスの手作り教室にしても手作りキットにしても縫製が得意で、と言う方はとても少ないです。
得意だったら自分で出来ますものね。
得意どころかミシンもほとんど踏んだ事が無い方も多いです。
「自分のドレスを作るためにミシンを購入します。」とか大変な心意気を感じます。
エリカさんもそんな中のおひとりでした。
モノづくりはお好きとおっしゃっていましたのでせっかくの自分の結婚式、ドレスを手作りしようと思われたのでしょうね。
Namigonのアトリエは大阪。エリカさんは東京にお住まいです。東京から大阪まで打ち合わせのために何度も何度もアトリエに足を運んで下さいました。
お式まであまり時間も無かったと思います。デザインを決める所から生地選び、型紙づくり、説明書づくり等私共も通常の何倍速かの速さで対応させて頂きました。
ある日、あるテレビ局の番組制作会社の方から電話がかかって来ました。
「ウェディングドレスを手作りされる方をテレビで紹介させて欲しい。」と言うご依頼だったと思います。
私はエリカさんだったら受けてくれるかも？と思い、聞いてみると「いいですよ～」とご快諾を頂きました。
テレビ局の人がエリカさんのご自宅で実際に作っている所を撮影する、と言うものでした。
私もアトリエで無くご自宅で作業をされる様子は見た事が無いのでとても興味がありました。
ご自宅での製作風景（テレビ放映）
いよいよ放送の日がやって来ました。ドキドキしながら拝見しました。
お友達やご新郎様のお手伝いを受けながら懸命にドレスを作っているエリカさんの姿がありました。
見ているうちに胸が一杯になりました。お式までの時間が無いので予想はしていましたがこうやって拝見すると改めて本当に大変だったんだなぁ、と。
それでも心折れる事無く最後まで作り上げて、お式当日を迎えられました。
結婚式当日の様子（テレビ放映）
お式当日もテレビカメラが入りました。確か軽井沢の教会でお式を挙げられたと思います。
白いウェディングドレスの上にもう1枚、イエローのオーバードレスを作ってお色直しドレスにされました。
もう今はこの番組、無くなりましたが『結婚式を挙げよう』みたいな名前の番組だったと思います。
作り上げたドレスの事を「愛おしい」と表現したエリカさん。そうおっしゃるエリカさんの事を私は愛おしく感じました。
作っている『時間』というものが、何よりも値打ちがあるのだと改めて思いました。
時間の無い中、最後まで作り上げられた事に敬意を評します。
