100年前のウェディングドレス

この記事は約4分で読めます。

【100年ドレス】

100年前のウェディングドレスをリメイクさせていただきました。お客様から嬉しいメッセージとお写真を頂戴したのでぜひご覧になってください。

ウェディングドレスのリメイクはたくさんさせて頂いていますが、100年前のウェディングドレスと言うのは初めての経験でした。

ドレスを最初に拝見した時は正直言って、どうしようかな?と思いました。

果たして当店でお受けできるのか?迷いました。

かなり変色していましたし、レース生地の劣化もありました。さわるとほつれていくのでは、と言う恐さもありました。

私は最初に拝見した時に、そこに『本物』を感じました。本当に美しいと思いました。それを歴代着られた方の想いまで感じ取る事が出来るような気がしました。

100年と言う年月を経て劣化はしていますが、それはそれは美しいドレスだと思いました。

なすクリーニングさんと言うクリーニング店さんに最初お持ち込みになり、なすさんより当店の事を紹介されて当店にご連絡頂いたそうです。

なすクリーニングさんは大変すぐれた技術をお持ちで、当店が一番信頼しているお店です。

当店がなすさんの事を信頼しているように、なすさんも当店の事を信頼してお客様にご案内下さったと思うと本当にありがたい気持ちです。

変色についてはドレスの上身頃とスカート部分の変色度合がまったく違い、変色を戻す、と言う事だけでも大変なのに上下違う変色を同一にすると言うのは相当な技術が必要であろうと思われました。

この変色については、なすクリーニングさんの技術力で解決して頂く事になりました。

劣化した生地の補強とご希望のシルエットに作り直す事は当店の仕事です。

なすクリーニングさんと当店てくまりんぼの二人三脚でこのドレスを美しくよみがえらせるお仕事をさせて頂く事となりました。

本当に当店に出来るのかな、と言う気持ちはありましたがこの美しいドレスをよみがえらせる事が出来るのは当店しか無いのかも知れないと思い、もしそうだとしたら少し大げさですが、このお仕事をするのは当店の責務だと思いお受けしました。

強く扱うと壊れてしまいそうな繊細で美しいレース生地は今、同じものを手配する事が不可能なものです。大切に大切に作業をさせて頂きました。

シルクの糸で分からないように補強させていただき、お客様のご希望のシルエットにリメイクしました。

土台のシルク生地は劣化している箇所は近い色のシルク生地を探して補強しました。

本当に勉強になるお仕事をさせていただきました。

100年前のウェディングドレスをリメイクさせて頂いたお客様からとても素敵なメッセージとお写真を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。

1909年にアメリカで作られ、母、娘、孫と3世代に渡り着用されたドレスです。

■お客様からのメッセージ■

てくまりんぼ原田様
猛暑が続いておりますがお変わりありませんでしょうか。
ウェディングドレスのリメイクでお世話になりましたTです。

大変ご連絡が遅くなってしまいましたが、6月3日、晴天の下無事挙式を迎えることができました。

体調の方もギリギリでほぼ回復し、素晴らしいドレスで楽しい一日を過ごすことができました。ほぼ同じ時代に生まれたせいか、会場の雰囲気とドレスとが本当にぴったりで、ゲストや写真を見た方々からも大変好評を頂きました。

挙式の際のカメラマンの写真が届きましたので、お送り致します。

てくまりんぼさんと那須さんのお力でここまでよみがえらせていただき、ドレスも喜んでいると思います。

引き振袖にお色直ししたため、披露宴に入ってからすぐに着替えなければならなかったのがとても残念でした・・・。これだけではもったいないので、9月に新婚旅行ドイツに行くので、持参して写真を撮ってこようと目論んでいます笑

店舗の移転などでお忙しいときに細かい点までご配慮頂き、ありがとうございました。何回か店舗に伺わせていただき、いろいろとお話できましたのも、楽しい思い出です。

おかげさまで、一生の思い出に残る素晴らしい式となりました。
心よりお礼申し上げます。

縫製担当の方にも、よろしくお礼をお伝えください。

とりいそぎメールにて失礼いたします。

K.T