「金曜日の妻たちへ」って知ってる?
もう15年位前の話だから良いかな。リアル金ツマの話。
苦情は当事者のお客様からのみ受け付けます。速攻で消すわ。
フルオーダードレスのお客様。
デザイナーは私以外に2人いた時代。
だから私は担当じゃあ無いから遠目で見ていたんだけど。
すっごいのよ。ドレスの仮縫いも気を使って大変そう。
絶対に素手でドレスを触らせない。担当デザイナーはいつも白いタクシードライバーの手袋をして仮縫いチェックをしていた。
いつもアゴが上に上がっていて、言うたら悪いけど女王様気取り。
・・・あー思い出しても胃が痛いわ。
何度も仮縫いチェックを繰り返して、言うたら悪いけどホント気を使うお客様。
ある日。
仮縫いチェックが終わった後、私のところにツカツカと歩み寄って来た。・・・めちゃ怖い。
そこで彼女は一言。「原田さん、お話があるんですけど。」
(あ。Namigonの苗字は原田と言います~)
ハ、ハイ。な、何でも承ります。と言う感じで近くのカフェへ。
そもそも、あなた私と話をした事あるんかい?
用事があるなら担当デザイナーに言って欲しいんですけど。
なんて言えるはずも無く。
お客様から語られたビックリ話
それまでドレスはご本人の結婚式のために作っていると思っていたのですが、全然違って。
不倫相手が奥さんと別れた後に自分と結婚する際のドレスを作っているとの事。
えっ?も一回言って。
そのお客様(仮にAさんとします)は当社でオーダードレスを作っている最中なんだけど、結婚式の予定は未定。
なぜかと言うとAさんは妻子のある男性と恋愛中で、結婚どころか・・・と言う話。
だけど、いつかその男性が奥さんと別れてくれる事を信じてるとの事。
お別れを後押しするためか、プレッシャーを与えるためかAさんはウェディングドレスを作っている事を不倫相手に伝えているそうです。
こわい。どう考えても怖い。
担当デザイナーには結婚式がいつかとか伝えずに、とにかく作って欲しいと言う形でのご依頼だったようです。
それならそうでそのままでいいのに、黙っているのが辛くなったのかわざわざ私を呼び出して身の上話を始めたAさん。
それから延々、自分がどれだけ彼を愛しているかの話を私は聞かされました。
かれこれ2時間位。
話すべき事を全部話したあと、私の方に身を乗り出して一言言った言葉が怖かった。
「原田さんならわかってもらえますよねっ。」
その後は・・・ご想像にお任せします。
最初にも書きましたが苦情は当事者のお客様からのみ受け付けます。
長くこの仕事やってると色々あります(^^;)