日中、なんの前触れもなく自分の体から自分がフッと抜けるような感覚になる、と言うことが高校生ぐらいまで頻繁にありました。
違うところからいつもの世界を見ている感じが数分間続くんです。
人と会話しててもなんか別の所からその様子を見ている感覚。
今でも鮮明に覚えているのが、高校時代のクラブ活動のある日。(ブラスバンド部でトロンボーンを吹いていました)
4階の渡り廊下でロングトーンをしていました。天気のいい過ごしやすい日でした。
とても集中していたと思います。
しばらくロングトーンを続けていたのですが、ふと気づいたら、自分が別に居る。背中を私(の意識)に向けて楽器を吹いている。
私(の意識)はその姿を斜め後ろから見ていたのです。
確かなのは本当の私は体のある私では無く、意識の方だと言う事です。
自分の身体は私の前で楽器を吹いている。そう思って眺めている私が本当の私です。前に居るのは私の身体であって私では無い。と言う感覚です。
怖くも何とも無かったです。ただ眺めていた。
特に感情は無かったと思います。
数分その状態が続いたと思います。『戻ろっ』と思った瞬間に戻っていたと思います。
成人してからは全く無くなったのだけど、こう言う感覚は誰もが体験している事だと思ってました。
当たり前の事だからわざわざ誰も話題にしないと本気で思ってました。
でも、寝てる時に自分の体から自分が出て天井から自分を見てる事も度々あった事に対しては、さすがに誰もがそうだとは思いません。
どちらにしても成人してからは何にも無くなったのでただの昔話ですが。
今もそうだったら違う商売してます(笑)。。。