「うらやましい」と言うなかれ。思うなかれ。

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人の事はうらやましいと思わないようにしていますが、このお方の事はうらやましく思う時が時々あります。

娘はこの姿を見て「あー、猫になりたい」と良く言います。

「妬ましい」と言われた事がある

だいぶ前の話です。おそらく20年位前。結構インパクト強い言葉だったので覚えているのだと思います。

商社でデザイナーをしていた時の先輩。年は10才以上、上の方です。

私が独立してからも良く会っていました。

ある時、こんな事を言われました。

「あんたはええよな~。結婚もして、子供もいて、仕事も上手く行ってて。」

これだけでも「えっ?」と言う感じだったのですがその後に続いた言葉が衝撃的でした。

「ホント、妬ましいわ。」

・・・ね、ねたましい?

そんな事言う?そんな風に私を見てたの?

大好きな先輩だっただけにショックでした。お酒の席でしたがお酒が入ると本音が出ますものね。

確かに先輩は独身でした。

でも先輩も独立して仕事はバリバリやっているように見えていました。

そう。傍からは何でも良く見えるものなんです。

大先輩なのでそれほど強く言い返す事はせずに「そんな事ないですよ~」位の返事しかしなかったかも知れません。

そう言われた時の私の本音。

「そう言うなら変わってあげよか?」

もちろん、変わる事は出来ませんが、大阪弁で言うと「いっぺん変わってみぃや」と言う気分だったと言う事です。

別に結婚相手が降って来た訳でも無いし、仕事も楽勝でやってる訳じゃあ無い。子供も居たら居たで色々あるんです。

全然腹は立たなかったですが、なんとなく悲しい気分でした。

形は違えどみんな同じだけのものを背負っていると思う

どんな人にもそれぞれに応じた苦しみがあるはずです。

苦しみの形が違うだけだと思うのです。

結婚している、だとか表面的な現象だけで判断するのは浅いなぁ、と申し訳無いけど思います。

ねたましい、まで言われたのは一度だけですが「うらやましい」と言われた事は何度かあります。

虫の居所によっては心の中で『じゃあ、変わってみよか』と毒づいたりしています。うふふ。

とても幸せでありがたいと毎日思っていますが、それなりの苦しみも悲しさも沢山経験して来ています。

思い出すと胃がキュッーとなる出来頃もいくつかあります。

1ミリたりとも過去には戻りたくないです。

私は私なりに一生懸命、ギリギリの所で生きています。

みんなそうなんだと思うんです。

うらやましいとか思う事は無いと思うんです。

うらやむなかれ

逆に言えば、人の事をうらやましい。とあんまり思わないようにしています。

お金を沢山持っていて、名声を得ている人でもその人に応じた苦しみはあると思います。

人と比べるところから全ての不幸は始まると個人的には思っています。

確かに1億円の宝くじが当たった人がいたらうらやましいと思います。

でも、得たものに対して同じだけ何かを失う事があるかも知れないとも思います。

『正負の法則』ですね。

1億円当たった人がいたら、へー、すごいな。と思いますがそれ以上の感情は乗せないようにしています。

今が一番

どんな時でも今が一番幸せと思っておけば、そんなに心乱れる事もないのかも知れません。

人は人。自分は自分。自分なりの幸せがあります。

日々淡々と。と思います。

口角上げて

ヨガの師匠が良く「口角上げて!」と言っていました。

しんどいなーと思う時、自分で自分に「口角上げて」と心の中で言う時があります。

少し気持ちが前向きになったりします。

「口角上げて」生きて行きたいです。