起業を考え始めた頃、自分の子供達は1才と3才。
それが起業を思いとどまらせる要素になる事は全くありませんでした。
出来ない理由はいくらでも出てくる。
でも子供を理由に自分のしたい事をあきらめたら、それは一生後悔する事になるかもしれない。
私が毎日イキイキ楽しく暮らしていたら、その姿をきっと子供達は見てくれている。子供達が大きくなった今でもそう思っています。(ただその事によって思春期になった子供達はとんでもなく自由な若者になりました。このお話はまた後日)
2000年も暮れようとしている頃、まだ核となるビジネスを見つけられずにいた私ですが、とにかく何か作ってみよう、それをインターネットなるもので売ってみようと考えていました。
インド好きの私はインドテイストの女性の服を数点作りました。面白い服を作りたいと考えていたのでザクッと織られた目の粗い生地や藍染めの生地など手当たり次第に買って来ました。
昔趣味で少し習っていたジャワ更紗のテイストも入れたいと考えて、ジャワ更紗の文様を入れた服などを作りました。
インドのユニークなボタンをたくさん付けた服も作りました。
何点か作って分かったのは『思い通りの服を作ろうとしたらとてつもなくお金と手間がかかる』事です。
いくらで売ろうとしたのか今となっては何も憶えていませんが、きっと材料費に少しだけ利益を乗せた感じの値段設定で考えていたと思います。
制作している自分の手間が価格に入っていない事にその頃は私は気づいていませんでした。
とにかく前に進まないと、と言う想いだけはしっかり有ったと思います。
数点の服の写真を撮りました。ハンガーにぶら下げて庭の緑をバックに撮ったと思います。
向かいの奥さんがそれを見て「可愛い服やね~」と言ってくれた事を憶えています。
(ウェディングに方向転換したのち、その服はその奥さんに進呈しました^^)
モデルも使わず、ただハンガーにかけただけの写真。今なら全く通用しない画像だと思います。
当時はネットショップ自体が珍しい頃でしたのでそんな画像でも何とかなったのかも知れません。
ホームページは夫に作ってもらおうと思っていました。メールひとつした事のない自分が出来るはずが無いと最初から諦めていました。
でも数点の画像があるだけでそこからどう進めばいいのか、分からない事が多すぎました。
でも楽しかったです。まだ1円のお金にもならない状態でしたが、インターネットと言う未知の世界によって自分の未来は開けていると感じていました。
(17話に続きます)
プロローグ
第1話 基礎を学ぶ
第2話 恋愛話
第3話 調子に乗る
第4話 それってプロポーズ?
第5話 彼、父に会う
第6話 自分のドレスを作る
第7話 結婚式
第8話 最高のハネムーン
第9話 男社会
第10話 働く、働く
第11話 悲しい出来事
第12話 葛藤
第13話 これではない
第14話 劇的な変化
第15話 前しか見ない
第16話 子供達
第17話 インターネットショップにチャレンジ!
第18話 はじめての広告
第19話 はじめてのお客様
第20話 副業
第21話 お金が無い!
第22話 チャレンジ!
第23話 はじめて作ったホームページ
第24話 舞い上がったプレゼンテーション
第25話 甘くはない
第26話 師匠との出逢い
第27話 やっと本格始動
第28話 助成金の使い道
第29話 怒涛の2001年